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2018-11

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インドのビハール州

ビハール州といえば、インドの中でも治安が悪く最貧国の州で、お荷物的な存在の州であった。
ところが6年前、ニティシュ・クマールという人が州の知事〈Chief Minister, CEOのような存在か〉になって以来、公共事業(5.5ビリオンUS$)を積極的に進め、われわれがインというと考えるインドの悪弊を断ち切り、今インドで一番の目覚しい経済発展(経済伸び率11%、昨年のGDPは26ビリオンUS$)を続けている。
このクマールさんという人は、インドの鉄道大臣の時、列車の事故の責任を取って辞職したりした、清廉潔癖な人のようである。
インド・サマータ〈平等〉党の党首でもある。

今朝、インドのテレビを見ていたら、汚職事件が報じられていた。
中国ならさっそく死刑になるような汚職事件である。
また会議派の大臣の不正土地取得も報じられていた。
何かノルウエーのテロ事件といい、中国のハッタリ政府といい、厭な雰囲気が世界を覆っている。
そうした中で、ビハール州は希望の星のように輝いている。

私の留守中、われわれ政党の幹事長が、ギャネンドラ前国王の誕生日に、前国王と会った。
彼は、われわれが主張する立憲君主制について、われわれの活動状況も含めて話をした。
しかし、国王はまったく関心を示さず、一言の言葉も返してもらえなかったと嘆いていた。
まあ泡沫政党であるから、それはそれとしてやむを得ないことであるが、考えてみればこの人は2005年の直接統治に入ったときも、最初に一回テレビでそのいきさつを述べただけで、その後、退陣表明をするまで何の発言もしなかった。

その頃、感じたことはもっと頻繁に所信とか状況説明をしなければまずいんじゃないのかな、ということであった。
対外的には、国連やインドに代表を送るか自分で行くなりして、ネパールの現状を訴え、ネパールの状況説明とともに2年間の直接統治の正当性をもっと主張すべきであった。
取り巻きが悪いのか、国王自身がお坊ちゃん育ちで、難題に立ち向かったとき、ちゃんとした判断が出来ないのか。
結果はともかく、硬派でやり手だと思っていた国王にそのとき失望した。

あれから6年半、国王が政治の世界からいなくなったというだけで、ネパールの政治は何の進展もなく、また、何の結果も出ていない。
前回にも書いたが、まさに衆愚政治の見本である。
君主制も駄目、民主制も駄目、こうなれば中国のような共産党一党独裁しか残された道は無いのか。
ネパールは連邦制共和制と国名を変えた。
アメリカ、インドのように国が大きいと、それも分かるが、ネパールのような小国にあって、そんな必要があるのか。

問題は、制度とか体制でなく人である。
ビハール州の例はそれを示している。
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宮原巍

Author:宮原巍
ネパールに住んで45年。
1934年、長野県青木村出身。
1968年トランス・ヒマラヤン・ツアー社(カトマンズ)、1969年ヒマラヤ観光開発株式会社(東京)を設立。その後、ホテル・エベレスト・ビューとホテル・ヒマラヤ・カトマンズを建設。
長年ネパールの観光事業に携わり、ついにはネパールの国籍を取得。
著書に『ヒマラヤの灯火』(文藝春秋刊)、『還暦のエベレスト』(山と渓谷社刊)がある。

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