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2018-12

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現状を見る限りにおいては

新憲法は出来そうにない。
期限が1ヵ月と迫ったが何の音沙汰も聞こえてこない。
小田原評定といったところか。
まあ外敵が攻めてくるわけでないので、その点は呑気なものである。
その期限はまた6ヶ月延長されるという噂が出ている。多分、そうなるであろう。
最高裁もそれは違憲ではないと発表した。何かがおかしい。
違憲であろうがなかろうが、これは議員たちのお手盛りと馴れ合い以外の何ものでもない。
すでに2年の期限が切れ、1年延長し、未だにこの体たらくである。
20年前の民主化の時は、6ヵ月で立派に憲法が出来た。
本当はその憲法を変える必要などはさらさらなったのだ。

もっとも、変な憲法なら出来ないほうがまだましである。
例えば、毛派が主張していることは司法も一つの指揮下に置くといったはなはだしい意見もある。
これをサポートしたのは誰なのか。
勿論ネパール人自身の選挙の結果でもあるが、もう一つ付け加えなければならないのは国連であり、白人社会の民主主義国で、世界平和の立役者を自認するノルウエーなどである。

ネパール会議派は今頃になって、われわれは民主主義を堅持しなければならないと言っている。
遅すぎる。
ネパールの政党指導者や国連の連中は先が読めないのか、いや、ことによるとそうでないのかもしれない。
というのは、議会で食いっぷちを得、国連などで高給を取ってネパールに駐在している連中は、ネパールが混乱すればするほど食いっぷちがつながると先を読んでのことかもしれない、と思いたくもなる。

ネパールは、ヒマラヤがあり素晴らしい自然を持つ国、国民は平和的で人情厚く淳朴である、ネパールはそうしたイメージが強かった。
確かにその通りだった。
30年前、ネパール人と言うだけで、例えばヨーロッパやアメリカなどいろんな国の入国管理官は「おぉ ネパールから!」といった感じでどこでも歓迎された。
ところが今はどうなのか。
ネパールのパスポートを持っているだけで、香港などは荷物検査の際、麻薬を持ち込まないかと歯磨きチューブの中にまで先の曲がった針金を入れて検査される。

政治の荒廃は国土を荒廃させた。
毛派の暴力はネパール人の人情風俗を荒廃させた。
ネパールも今は金(かね)、金の世界だ。
そうしたことを意にも介さず、国連やノルウエーは余計なおせっかいを続けている。
話が変な方に飛んでしまったが、これがネパールの現状だ。
日本政府の出先機関は、相も変わらず道路など造ってネパールのためになったと喜んでいるが、これは無策で高禄を食んでいるというべきか。
もっと国の核心に触れるような仕事が出来ないものか。


いつまでも拘るようだが、やはりネパールが立憲君主制をはずしたことが良くなかったという考えは捨て切れない。
何故かというと、共和制は国民の総意というにはかなりかけ離れていたこと、ネパールの国民性を考え、ネパールの人たちにそぐわないという感じがしてならないからである。
そのうちの一人のネパール人は私でもある。
ネパールの良さと独自性は失われた。
いや失われつつあると言うべきかも知れないが、そこは大目にみてもらいたい。

今政治は、ほんの一握りの人たちの思惑で動いている。
もっとも政治とは、本来そういうものであるのかも知れないが、どうも抵抗を感じる。
代議制とはいうが、今のネパールはそれが正しく機能しないところに問題がある。
私はそのことよりそのことによって派生する問題が心配である。
いうなれば、糖尿病の合併症というようなことだろうか。

一つ森林に例をとれば、タライ平原やチュレバハール(平原からサブヒマラヤにかけた地域)で何万本もの木が伐採されたという。
日本人になじみの深いマナスル山麓の針葉樹の森が伐採され、約の背中でチベットにどんどん運ばれている。
この森の再生などは、寒いところなので、数百年が必要であろう。
行政がない。警察力も及ばない。無秩序な経済活動、産業がないのにお金だけが動く消費経済、こうした経済は正常ではない。

どうもまた愚痴になった。
ただこれを愚痴るだけでなく、なんらかの行動に結び付けようとしたのが、私のネパール国籍取得であり、政党を立ち上げた動機である。
しかし悲しいかな前回の選挙で破れ、私の声が届く範囲はいまだ微少である。
次の選挙は、現行の制憲議会が憲法制定を一年延ばしたとすれば、二年後ぐらいであろう。
昭和9年生まれは、やにわに、あと数才若かったらと思う。
それは所詮叶わないことなので、たとえ数人であったとしても、夢をたくせる若者と勉強会のようなものを持ちたいと考えている。
しかし、老いの一徹という言葉も思い浮かぶ。
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宮原巍

Author:宮原巍
ネパールに住んで45年。
1934年、長野県青木村出身。
1968年トランス・ヒマラヤン・ツアー社(カトマンズ)、1969年ヒマラヤ観光開発株式会社(東京)を設立。その後、ホテル・エベレスト・ビューとホテル・ヒマラヤ・カトマンズを建設。
長年ネパールの観光事業に携わり、ついにはネパールの国籍を取得。
著書に『ヒマラヤの灯火』(文藝春秋刊)、『還暦のエベレスト』(山と渓谷社刊)がある。

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