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2018-11

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マオイストの圧力

統一共産党の新首相ジャラナート・カナールは、マオイストの支持で首相になったわけで、今ネパールで一番の問題になっているマオイスト兵士の国軍への編入、そして和平プロセスに関して、マオイスト派からの圧力を受け、マオイストの要求を入れていくのではないだろうか。
そうでなくても、ネパールの政治は、ここ5年、結局はマオイストの要求するようなかたちをとってきた。
マオイストは、なんだかんだはいっても自説を曲げず、妥協はしない。
北朝鮮と同じで駄々っこ的な行動パターンをとっている。共産党ってそうなのか。

マオイスト派は、まずマオイスト兵士を国軍に編入させ、やがては国軍を支配し一党独裁の道を目論んでいることは明白である。
それを受け入れないとする国軍との軋轢で、ネパールの政治は動きが取れないでいる。
そこにこそ、今のネパール政治が抱える根本的な問題がある。
それはマオシスト兵士をどう処遇するかといった表面的な問題ではないのである。

3年前、マオイスト派の党首プラチャンダ氏と話し合いを持ったことがあった。
この問題にふれ、私はマオイスト兵士を、武器を持たない施設部隊にするための職業訓練をほどこし、災害救助とか道路建設とかに従事させるようなかたちにもっていったらいいのではないか、そのための援助を日本政府に要請したらどうかと提案した。
そのとき、それはいいアイデアだということになった。私は、その間にマオイスト兵士の洗脳もしたらと思った。そこで、早速カトマンズの日本大使に会って、そうした援助はできないかとサウンドした。

大使は、それは国連の仕事ですといって、とりあってもらえなかった。
もしその話が進展していれば、和平プロセスも進み、現在のネパールは、上に書いたような危惧をもつこともなく、違った方向に進んだのではないかと思う。
それを思うと、そのままにしていることの無念さと、また周りに理解されなかったことの残念さが身をさいなむ。ここらへんのいきさつは、昨年11月に出版された根深誠著「ヒマラヤのドン・キホーテ」21ページにも書いてもらった。
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宮原巍

Author:宮原巍
ネパールに住んで45年。
1934年、長野県青木村出身。
1968年トランス・ヒマラヤン・ツアー社(カトマンズ)、1969年ヒマラヤ観光開発株式会社(東京)を設立。その後、ホテル・エベレスト・ビューとホテル・ヒマラヤ・カトマンズを建設。
長年ネパールの観光事業に携わり、ついにはネパールの国籍を取得。
著書に『ヒマラヤの灯火』(文藝春秋刊)、『還暦のエベレスト』(山と渓谷社刊)がある。

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