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2018-12

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何も変わらないネパールの政治、そのⅣ

先週木曜日から東京を離れていたので、またブログ休んでしまった。
この間ネパールの政治が変わったかと思ったが何も変わっていない。
現地からの情報源からもそうした返事が返ってきた。
9回目の首相任命選挙も不発に終わった。もう4ヵ月以上たつ。まさに国民不在である。
昨日か今日10回目の議会が開かれることになっているが決まらないのではないかという。
政府{制憲議会}に対して、ノー首相、ノー驚くに当たらない、ノー恥も外聞もなし、そうした新聞記事が出てからも、もう2か月が過ぎた。

国会での予算審議もされず、そのうち公務員の給料も支払われなくなるのではないかという。
開発予算などはさらにストップである。
これで来年5月までに憲法ができなければ、ネパールの政治はもう一波乱が来る。

こうした原因は何なのか。
まず考えられるのは、政党指導者(政治家)たちが、政治とは国民のためでなく自分たちのためのものであると考えている節があるということ、国民が国家とは何か!を問うこともせず、そして政治意識が低いこと、政治形態は民主主義のかたちをとっているが、少しも民主的でないこと、オピニオン・リーダーとなれる階層や知識人が、自分たちの生活だけにかまけてなにも社会的責務を果たさないこと、人々のモラルの低下、そして何よりも国連を含む大国からの過多な国際援助と干渉により、国民全体が自主・独立の精神を失ってしまったこと等などではないかと考える。
私は国際援助に対してひどく否定的にならざるを得ない。
ネパールだって政治がよければもう十分自立できるのである。

(ドン・キホーテ続き)45年前のこと

宮原が考えるには、ネパールでは工業が成り立つ条件があまりにもなさ過ぎた。
いうなれば無いない尽くしである。
鉱物資源がない、技術もない、資本もない、その上農業民族、商業民族としての歴史しか持っていないネパールの人たちは、現状では工業に向かないのではないかとも思えた。
それにマーケットがない。内陸国で道路はなく、あの頃、カトマンズからインド国境辺のネパールの他の都市に行くには、いったんインドに出てインドの道路を東西に走り、そこからまたネパールに入りなおすく必要があった。
あるいは山越え谷を渡り、一週間か十日かけて歩いていくかのどちらかである。
カトマンズの人口だけを対象に、工業が成り立つとはとても考えられない。
それに加え、インドでは工業製品のマスプロダクションが始まっており、ネパールはそれに太刀打ちなどとてもできない。
しかし、観光資源は無尽蔵だ。ヒマラヤを擁する自然が素晴らしい。
またインド国境周辺には、象、虎、犀、そして鹿など野生動物の宝庫ともいえる大ジャングルがある。
それに、なんとその辺りの河川には鰐までいる。
ネパールにあっては、観光産業だって立派な基幹産業になり得るのではないか。
かつて鉄やセメントが社会の基幹産業といわれた時代があった。それは今も変わりはないかも知れないが、物質社会にあってそうだとするならば、観光は精神社会においての同じ位置を占めうるかも知れない。
宮原はこうした仕事を通して、「ネパールは観光だ」という考えを持ったのであった。
(観光産業の振興)
宮原は合間をみては、工場の企画書作成と同じ手法で、観光プランなども作成した。
家内工業局は通商産業省の一局であったが、同じ省内に観光局と工業局があった。
はからずも、その観光局と工業局で一つずつ、宮原の仕事が実を結ぶこととなった。
一つは、ホテル・エベレスト・ビューを造ることになったことであり、もう一つは、宮原の作成した計画書が契機となって、ネパール政府が ’70 年の大阪万博に参加したことである。

(次回に続く)
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プロフィール

宮原巍

Author:宮原巍
ネパールに住んで45年。
1934年、長野県青木村出身。
1968年トランス・ヒマラヤン・ツアー社(カトマンズ)、1969年ヒマラヤ観光開発株式会社(東京)を設立。その後、ホテル・エベレスト・ビューとホテル・ヒマラヤ・カトマンズを建設。
長年ネパールの観光事業に携わり、ついにはネパールの国籍を取得。
著書に『ヒマラヤの灯火』(文藝春秋刊)、『還暦のエベレスト』(山と渓谷社刊)がある。

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