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2018-12

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何も変わらないネパール、そのⅢ

今度の手術は、術後の休養も合わせて9日間かかった。
体にメスが入ったのは初めての経験だった。
まあこれで、あと5 ~ 6年は大丈夫であろう。
ブログを再開します。

ネパール、相変わらず政争の駆け引きがされているらしい。
これを政治というのだろうか。
世界が良きにつけ悪きにつけ激しく動いているのに、ネパールはこんなことをしていてよいのだろうか。
援助に甘えの構図なのかも知れない。
国民も国民だ。
みな自分の目先の利益にしか目がいかず、国を大事にしようとか誰も考えていないように見える。
ネパールを挟んでインドと中国の干渉が激しくなりそうな気もする。
それなのに、砂上の櫓閣を築こうというのか、党はどうあるべきかといったイデオロギー論争が優先されている。

勿論、新しい首相はまだ決まっていない。
もう4カ月も経った。これでは国がばらばらになるに決まっている。
国王が王政復古を狙っているという噂も出る。
そうした動きを阻止しようと、国王のお寺まいりも禁止した。
お互いやることが児戯に等しい。
ネパールに未来はあるのか、ネパールは、若者に希望を与えるような国になり得るのか。
それはあると思うのだが、そこまでの道は遠いと思ってしまう。
その間にタライのジャングルが無くなってしまったり, 無秩序な開発で国がめちゃくちゃになってしまうのではないか。
それを国民が自覚する、それが今一番大事なことのように思える。

(ドン・キホーテ続き)

最初の六ヵ月、宮原はネパール政府の外務省管轄の外国語学校でネパール語の学習に専念した。
その学校はドイツ語とフランス語を、同省がネパールの在外大使館員として派遣する職員に教えるための施設だった。
英語の講座はなかった。
当時、天理大学から派遣されてきていた大向良治と宮原のために、外務省の高官でもあった校長が新しくネパール語講座を設けてくれたのだ。
しかも、学習を開始して二ヵ月目に、
「ミヤハラ、君に奨学金を出すことにしよう」
「エエッ、パイサ・ディンネ(お金をくれるの?)」
なんと親切なことか。
宮原はその奨学金を(きっとネパール政府から外国人で奨学金を受けるのはこれが初めてで、かつ、最後かも知れない)などと失礼なことを思いながらもありがたく頂戴した。
金額は少なかったが、若い学生たちとの寮の生活費はそれで賄うことができた。
勤め先に想定していた家内工業局には、日本の正月とお盆が一緒に来たようなお祭り騒ぎの休日ばかりが続く十月も終わり、生活の動きが落ち着く十一月から二年間の契約で働くことになった。
 家内工業局のラケ局長は、
「申請書にはいろいろ書いてあるが、君の得意とするものはなんですか?」
登山や探検以外にはこれといってとくに長けているものがないので、宮原は差しさわりのないところでこう答えた。
「日本にはJISといって、工業規格がある。そうしたものが将来ネパールにとって必要になるでしょうから、そうした規格作成の作業をしてみたいと思う」
「いいでしょう。ともかく、仕事をしてもらうことにします」
だが、局長の思惑は別であった。
「ネパールで、これはよいと思う家内工業の計画書を作成してもらいたい。とりあえず、幾つかの種目を挙げてほしい」
工作機械の操作と溶接は学校で実習し、工場でも三ヵ月ずつの実地訓練を受けていたので、熟練にはほど遠いまでも、なんとか講釈の真似事はできるようになっていた。
だが、工場の企画書作りは念頭になかった。
とはいっても、大風呂敷をひろげて自分を売り込んだ手前、できませんなどといえるはずはなく早速その作業に着手した。
家内工業局の主な機能は、研修生に機械加工や彫金、焼き物、手織り機などの技術を習得させることと、その種の事業主への融資や経営指導である。
宮原が入ったことで、新しく調査・企画部門が設けられた。宮原は責任の重大さを感じた。
 
(次回に続く)
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宮原巍

Author:宮原巍
ネパールに住んで45年。
1934年、長野県青木村出身。
1968年トランス・ヒマラヤン・ツアー社(カトマンズ)、1969年ヒマラヤ観光開発株式会社(東京)を設立。その後、ホテル・エベレスト・ビューとホテル・ヒマラヤ・カトマンズを建設。
長年ネパールの観光事業に携わり、ついにはネパールの国籍を取得。
著書に『ヒマラヤの灯火』(文藝春秋刊)、『還暦のエベレスト』(山と渓谷社刊)がある。

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