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2018-11

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ネパールの「連邦共和国」という国名にしっくりしない私

ギリジャ・コイララ氏の葬儀が盛大に行われたという記事を読んだ。
民衆から「ギリジャ・バブ永遠に」という声が上がったと聞いて私は何か割り切れないものを感じた。
バブという言葉は父親とか可愛い息子など、親愛の情をこめて呼ぶ時に使われる。
この場合、さしずめ「国父」という意味合いにもなる。
私は今をさかのぼること15年前から、彼の政治に大きな疑問を持っていた。そのことを口にもしてきた。
死者に対する礼を欠くことになるが、だからと言って、今更すでに口にしたことを覆す気にはなれない。

ネパールは国名を「ネパール民主連邦共和国」に変えた。
今現在にあって、そうした国体が本当にネパールのためになるのか、共和制イコール善ということにはならないと思う。
王政が良いとは言わない。しかし私があってほしいと思っていたネパールの国のかたちは、少なくも現時点においては、立憲君主制でよかったのではないか。国王を象徴として存続させた方が、多民族国家である国の統合のためには良かったのではないか、私は今でもそう思っている。
ギリジャ氏のネパール会議派は、最初何らかのかたちでの王政維持を支持していたかに見えたが、マオイストの圧力に屈したか、マオイストと何らかの取引があってか共和制支持にまわった。

結果として、マオイストの勢力に対して、毒を以て毒を制すというような彼の働きとなったが、その毒を社会にもたらしたのは誰なのか。彼が政治家としての優れた能力がであったればこそ、その任にあったとき、高い志と理念を持って国民を導いて欲しかった。しかし、はっきり言ってそれはなかった。
われわれが前進するためには、やはり事実を曲げて解釈してはならないのだと思う。
歴史は見る人によって違ったものになるのかも知れないが、こうした問題を究明し正さなければ、ネパールの政治的混乱は今も、そしてこれからも長く続くであろう。
腐敗と欺瞞に満ちた政治から抜け出るのはいつのことか。そのためにはどうすればよいのか。

先ずは新憲法制定であろうが、今の制憲議会は5月28日までにそれを制定することはできるのか。
とても難しい。
もっともある党のご都合主義的憲法なら、まだできないほうがましだという思いが私の心の中にはある。
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テーマ:国際政治 - ジャンル:政治・経済

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プロフィール

宮原巍

Author:宮原巍
ネパールに住んで45年。
1934年、長野県青木村出身。
1968年トランス・ヒマラヤン・ツアー社(カトマンズ)、1969年ヒマラヤ観光開発株式会社(東京)を設立。その後、ホテル・エベレスト・ビューとホテル・ヒマラヤ・カトマンズを建設。
長年ネパールの観光事業に携わり、ついにはネパールの国籍を取得。
著書に『ヒマラヤの灯火』(文藝春秋刊)、『還暦のエベレスト』(山と渓谷社刊)がある。

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