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2019-01

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首相は今回も決まらなかった。

先週金曜日に決まることになっていた首相は今回も決まらなかった。
5回目の首相任命の選挙は18日に行われることになった。
新聞にはノー首相、ノー驚き、ノー恥も外聞といった見出しで4回目の選挙結果が報じられていた。

カトマンズに来ていた根深さんが、毛派のプラチャンダ党首と会いたいということで、昨日朝、なんとかアポイントを取って会ってもらった。
今回政治変革をもたらしたが、ネパールの政治、経済についてどういうヴィジョンをお持ちか、ということがそのときの話題であった。


(ドン・キホーテ続き)

政権議会補欠選挙

宮原が率いる「ネパール国土開発党」の事務所は、カトマンズ、パタン市のホテル・ヒマラヤの近くにある。
そこからは車の往来のはげしい大通りをへだてて、屋上に赤旗を掲げた毛派の事務所が見える。 

宮原は毛派の党首プラチャンダと、選挙前、意見交換したこともあった。
政党を立ち上げたとはいえ、国土開発の提言をすることを目的としている彼は、あまり政治的な
発言をしないことを原則としてきたが、やむにやまれない気持ちでの会談であった。

その内容は、今なお政治のボトル‐ネックとなっている毛派兵士の国軍との合体に関して、
毛派兵士を、日本政府に援助を要請して施設部隊としての訓練をし、災害や道路建設などに当たる武器を持たない兵士として国軍に組み入れたらという提案であり、もう一つは、国を統合していく上で、国王を国家の象徴として存続させ、日本のようなかたちの立憲君主制のもと王制を残した方が良いではないかということであった。

前者に関しては、プラチャンダも興味を示したので、早速、日本大使館に話をつないだ。
しかし、

「それは国連の仕事です」

という返事が、にべもなく返ってきただけだった。

「それはそうかも知れない。けれどもそうした援助によって混乱しているネパール政治の問題解決の糸口を探し出せるのだったら、これほど効果的な援助はまたとない。また、そうした援助は、平和的で、しかも日本外交の独自性を発揮する絶好の機会になり得たと思う。いまネパールに必要なことは、日本が一つ二つの道路や橋を作ってあげることよりも、国の根幹にかかわるこうした深刻な問題に取り組んであげることの方が余程大切だ」

 宮原は相手にもしてもらえなかったことがとても残念だったという。少なくも本省と相談ぐらいしてもらいたかった。
もっとも、こんなことを外務省の中でいい出したら、本人が気違い扱いにされるとでもいうのだろうか。

後者に関しては、王制打倒を闘争の柱としてきたプラチャンダにとって受け入れられることではなかった。

「日本のラジャとネパールのラジャは違う」

と、プラチャンダはいった。ラジャとは国王とか首長のことをいう。

残念なことだ、と宮原は考えている。プラチャンダは、ネパール語で「燃える炎の闘士」の意味だが、本人の正式な名前はプスパ・カマル・ダハルという。

こうしたかかわりからはじまった宮原の政治活動であったが、結果からいえば、政権
議会補欠選挙でも宮原は惨敗した。当選ラインに達するまでには得票数が二桁少なかった。
残念というには、ほど遠い結果である。

宮原の敗北を、ネパール人の知り合いはこう評している。

「素晴らしいタネを蒔いたけれど芽が出なかった」

立派な内容のマニフェストも、彼の叫びも票に結びつかなかった。これが現実である。

あまりに理想論に流れすぎたがゆえか、彼が訴えた日本のような立憲君主制がネパールの人たちに理解されなかったがゆえか、既存の大政党への票の流れを食い止めるところまでには到底いたらなかった。

( 以下省略、次の3項も内容省略))


自然環境を活かした国土開発を

宮原は今回の補欠選挙に出馬するにあたって、党首としてさすがに逡巡した。

仮に

選挙戦に出陣

村の選挙活動



(次回に続く)

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プロフィール

宮原巍

Author:宮原巍
ネパールに住んで45年。
1934年、長野県青木村出身。
1968年トランス・ヒマラヤン・ツアー社(カトマンズ)、1969年ヒマラヤ観光開発株式会社(東京)を設立。その後、ホテル・エベレスト・ビューとホテル・ヒマラヤ・カトマンズを建設。
長年ネパールの観光事業に携わり、ついにはネパールの国籍を取得。
著書に『ヒマラヤの灯火』(文藝春秋刊)、『還暦のエベレスト』(山と渓谷社刊)がある。

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