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2018-12

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ポカラの日々

カトマンズの喧騒から比べるとポカラはまだそれほどではないが、一部の場所はかなり雑然としている。それはそれで趣はあるが、やはりもう少し秩序だった発展をしてもらいたい。この素晴らしい街がもったいない。



ところで政治に目を移すと、これは党利党略、つまるところは私利私欲、国民のことなど全然念頭にないような感じがする。今は議会もなく毛派(マオイスト)の政府であるが、会議派(コングレス)、統一共産党(MRA)の見解は、次の選挙をこの体制でない新政府で行うべきだということにある。もっともな話である。だが、そのための話し合いは全く進展していない。



毛派の党首プラチャンダが3年ほど前、政権を放りだし、その後復権するのに手間がかかったので、それに懲りて毛派2番手バブラム首相はそう簡単にコングレスとMRAの言い分を聞いて辞職する気配はない。今の体制で選挙にむかい、選挙の時と同じに暴力(武力とは言いたくない)での脅しをかけ、それと金の力(今毛派が一番の金持ち団体である)で選挙を勝ち取り、この国を支配したいとしている。



それと協調しているのが、インド国境地帯に地盤を持つマデッシ政党である。彼らは民族別州制連邦国を主張している。この機に乗じて、タライ平野を東から西までベルト状に2つの州にしようというものである。北の山地の住民のことなど、野となれ山となれ、少しも考えていない、いいとこ取りをしようというわけである。ネパールの穀倉地帯、将来経済の重要な地位を占めるこの地がそうなったら、ネパールは一体どうなってしまうのだろうか。



ネパールが政治的な混乱に陥って10年、国民は自分のことしか考えないようになってしまった。何も決められない民主主義、暴力と金力、自己主張と自己の利益のためにある民主主義、民主主義的土壌の欠落した民主化、こうしたことの象徴となっているのが今のネパールの現状であり、ネパールの民主主義は衆愚政治に堕ちいっているといってはいい過ぎだろうか。ああそれなのに、アメリカのカーター元大統領は、このネパールの民主化をランドマークだなどと煽てあげる馬鹿さ加減である。



ポカラの仕事は、こうした間隙をぬって進めなければならない。しかしこれを成功させて、ネパールで少しは発言力を高めたい。




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プロフィール

宮原巍

Author:宮原巍
ネパールに住んで45年。
1934年、長野県青木村出身。
1968年トランス・ヒマラヤン・ツアー社(カトマンズ)、1969年ヒマラヤ観光開発株式会社(東京)を設立。その後、ホテル・エベレスト・ビューとホテル・ヒマラヤ・カトマンズを建設。
長年ネパールの観光事業に携わり、ついにはネパールの国籍を取得。
著書に『ヒマラヤの灯火』(文藝春秋刊)、『還暦のエベレスト』(山と渓谷社刊)がある。

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