2017-04

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ネパールの政治を嘆く前に

国際援助やネパールにおけるNGOがどうのこうのという話を聞くと、最近私は反射的に抵抗を感じるようになった。以前にも書いたと思うが、国際援助の在り方にはかなり私は疑問を持っている。1959年「南北問題」という言葉が生まれた。それは北半球の先進諸国と、南半球の発展途上諸国との間の政治的・経済的格差に由来するひずみを包括的にとらえて、その格差を出来るだけ縮め世界経済を円滑に持っていこうとする考えだと私は受け止めている。1960年代、私にもその言葉は斬新に聞こえた。またそうした思想に基づいた政策は、紆余曲折があったとはいえ、世界でそれなりに大きな成果はあったと思う。

紆余曲折という言葉を入れたのは、その思想が純粋に守られたわけでなく、その頃冷戦下にあったアメリカとソ連の覇権争いの道具にもされたからである。それはともかく、「南北問題」が叫ばれてからすでに半世紀が過ぎた。私はその思想は、今なお通じる問題が世界に存在していると思うが、ただその手法はもう何かが変わるべきだと考えている。この半世紀、世界は大きく変わった。従来の援助の手法は、いまや悪幣となり、社会を蝕んでいると言えなくもないと感じているからである。個人レベルのNGOについてもそう考える。

ついこの頃、飯島正さんという大学の先生が送って下さった「仏教の伝来と日本人の対応・自然観」(文化書房博文社)という本を読んだ。飯島さんは、もともとは地球環境問題と取り組んで来られた方で、そうした観点からとらえた宗教論でもある。インド宗教、仏教の日本への伝来など分かり易くまとめられていて、しかも大変な顕学の書である。それを読んで私の頭の中はかなり整理された。日本人の思想の源流をたどった感がある。
先生には他に「国際的経済社会開発と地球的規模の環境問題」や地球環境論に関するご著書もあるようで、それは上の二つのパラグラフに述べたことと、何か関連があるかも知れないと考え、それも読んでみたいと考えた。

ポカラの山の上で、これからホテル建設の仕事に入るので、私にとって、その環境論は必須の書のように思う。それと同時に、国際援助問題について何かまとめてみようと考えていたので、これを機会に、それを体系づけて考え、資料を集め勉強し、小冊子にまとめてみようと思った次第である。飯島さんのご本のレベルには及ぶべくもないが、内容は全く違うにしても、あまり余計な事は書かないというところは参考にさせて頂きたいと思った。

私の独断と偏見である「ネパールを悪くしたのは無定見な国際援助と干渉だ」と、そこまで言いきれるかどうかは難しいが、それがまとめられるとよいと思っている。

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ヒマ吉も読んでみます

「仏教の伝来と日本人の対応・自然観」をヒマ吉も読んでみます。楽天に注文しました。宮原さんのご著書も首を長くして待っています。

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まとめ【ネパールの政治を嘆く】

国際援助やネパールにおけるNGOがどうのこうのという話を聞くと、最近私は反射的に抵抗を感じるようになっ

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プロフィール

宮原巍

Author:宮原巍
ネパールに住んで45年。
1934年、長野県青木村出身。
1968年トランス・ヒマラヤン・ツアー社(カトマンズ)、1969年ヒマラヤ観光開発株式会社(東京)を設立。その後、ホテル・エベレスト・ビューとホテル・ヒマラヤ・カトマンズを建設。
長年ネパールの観光事業に携わり、ついにはネパールの国籍を取得。
著書に『ヒマラヤの灯火』(文藝春秋刊)、『還暦のエベレスト』(山と渓谷社刊)がある。

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