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ネパールについてのちょっとしたまとめ

ネパール情勢を展望していく上で、参考のため、ここ数年の間に起きたネパールの政治の経緯を記しておこう。

2005年02月
ギャネンドラ国王、政治の混乱を見て、2年間の期限で直接統治に踏み切る。
混沌とした政治を見かねてというべきか、それに乗じてというべきか、その双方という感じであったが、当初市民も外交団も歓迎。
インドは最初から不快感を示すが、半年後外交団もそれに同調。

同11月
ネパール会議派、統一共産党は反対デモを仕掛けるが、多くの国民の支持は得られず。
毛派(マオイスト、以後毛派と表記)とニューデリーで王制反対の共闘を行うことで合意。
これはインドの斡旋による。

2006年04月   
王制反対のデモは、毛派の扇動で大規模なデモに発展。国王四面楚歌となり退陣。
しかしこのデモには従来からのカトマンズ市民はほとんど参加しておらず、毛派の扇動で集まった(集められた)人たちが殆んど。
国王退陣を受けて、1999年の選挙で選出され、疾うに任期の過ぎた議会が復活。
(この議会は国王が解散させたのでなく、2002年5月ネパール会議派のデウバ首相が党内の軋轢で、選挙にうって出て解散させたもの。その後、選挙できず混乱し国王が出てくることにつながる)

同11月   
毛派は正式に合法化され、毛派83名が(統一共産党と同じ人数)に議員に加わり、5名が入閣する。

2007年01月  
暫定憲法で、6ヶ月以内の制憲議会選挙の実施と選挙後の最初の議会で王制存続の可否(廃止)を討議。
共和制政体移行を行うと発表。
6月に行うとした政権議会選挙を一週間前になって11月に延期し、これも再度延期。
2008年に入って選挙日程決まる。

2008年04月  
政権議会選挙実施(その後少し変わった現在の数字)
毛派        238議席
ネパール会議派   113
統一共産党     109      残りその他の党
最初の議会で王制廃止を決め、国名をネパール民主連峰共和国とする。

同07月   
大統領にラム ボラ ヤダブ(ネパール会議派系)選出。ネパール会議派ギリジャ首相辞任。
毛派と統一共産党の連立内閣、首相は毛派党首のプスパ K ダハール(以後プラチャンダと表記)

2009年 05 月  
プラチャンダ辞任 統一共産党とネパール会議派、マデッシ・フォラム等で連立内閣。
首相は統一共産党のマダブ・ネパール現在にいたる。    
5月28日に期限の来る憲法は、もはやとても出来そうにない。


5月6日の新聞記事一面の内容を紹介しておこう。

ネパール会議派:条件付きで延期はやむを得ないという考えの議員が多い
統一共産党:毛派の兵士の仕分けと毛派青年共産同盟(YCL)の解散。彼らの武器放棄、毛派の個人からの接収財産の返還、毛派闘争時の行方不明者の調査、超党派での協力体制を提唱。延期かどうかは言明なし。
毛派:延期反対。闘争宣言。

統一共産党が大会を開き、首相マダブ ネパールが演説。
  ‐ (毛派に対して)ジャングルで虎や熊と一緒だったのでそうなってしまったのだ    
    ろうが、人の世界に入ってきて長いこと経ったのだか、口の利き方ぐらい考えた  
    らどうか
  ‐ 私は耐えて黙っているが、弱いと思わないで欲しい。余計なことは言わない、仕   
    事の上でそれを示す
  ‐ 毒気のある毛派の批判には屈しない
  ‐ 私はリモートコントロール(インドの)されているわけではない。
    他外国の力に左右されることもない
  ‐ 私は建設的に仕事をしている。辞任しなければならない理由はない
  ‐ 合意が必要なら、そうしたもの言いをしてもらいたい

今日のブログは少し長くなったので、コメントぬき。
以後週二回の掲載は欠かさないようにしたい。  
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宮原巍

Author:宮原巍
ネパールに住んで45年。
1934年、長野県青木村出身。
1968年トランス・ヒマラヤン・ツアー社(カトマンズ)、1969年ヒマラヤ観光開発株式会社(東京)を設立。その後、ホテル・エベレスト・ビューとホテル・ヒマラヤ・カトマンズを建設。
長年ネパールの観光事業に携わり、ついにはネパールの国籍を取得。
著書に『ヒマラヤの灯火』(文藝春秋刊)、『還暦のエベレスト』(山と渓谷社刊)がある。

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