2013-11

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2回目の制憲議会選挙は行われた

11月19日、選挙をボイコットしたマオイスト一派の選挙妨害もあったが、選挙は予定通り行われた。
投票率はほぼ70%だという。
私たちのネパール国土開発党は、国土開発政策の主張を目的としているので、制憲議会選挙には距離を置いていたのであったが、マオイストの州政策には問題があるとして、先ず勝ち目はないがこの選挙に参加した。


マオイスト(毛派)の主張する州割り
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私たちの主張する州割り (私たちは州といっても日本の「県」のような形で、もっと自治権をもったものを考えている)
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マオイストの州割りは、インドに接するタライ地帯をベルト状にマデッシといわれるインド系住民の二つの州とし、山岳地は種族別に分けた州としている。
こんなことをしたら、将来に向けて火種を蒔くようなものである、と私は思う。
11州の数も多すぎるし、幅の狭い長さが400キロメートルにも及ぶ州などは行政的にも問題がある。


何故こうなるのか、国防上の問題ではさらさらなく、住民に迎合し選挙に有利と考えてのこと以外に考えようがない。
国防といえばむしろ逆で、これではインドにとって全く好都合であろう。
下手をすれば、何か問題があった時、山岳地帯の州は干上がってしまう。
あるいは徐々にシッキムのようにもなりかねない。

今度の選挙で、私たちがかけた費用は印刷物も含めて約100万円であった。
4人の小選挙区からの立候補者と50人の比例代表制立候補者の名簿を選挙管理局に提出し、かけた日数は1週間ほどであった。
億単位の費用をかけ、国内すべての選挙区(240選挙区)から立候補者を立て、党員を総動員する大きな政党にとって、私たちは歯牙にもかけられない存在である。
例えばマオイストはカトマンズの一選挙区に7千万円の金を使ったという噂も飛びかわっている。
何せ、なぜかマオイストは今やネパール一の金持ち団体である。

ところで選挙は、数か所の地区でいざこざがあったが、先ずは順調に行われた。
当日は交通が全面的にストップとなり、カトマンズの街は空気が澄みわたり、ヒマラヤが40年前の昔のようにくっきり見えた。
あのころを思い出し懐かしい気分になった。
私たちは「開発」という言葉を多く使っているが、果たしてそれがいいことなのかどうか、よく考えながらその道を進んでいかなければならないことだと思っている。


小選挙区立候補者の選挙結果が一部出始めている。
前回第一党を占めたマオイストは振るわずネパール会議派が有利のようである。
それはそれでよいのだが、そうなるとマオイストはまた暴力に訴えることになるであろうと懸念する。
金と暴力、国民の政治意識の低さ、何かすべてが民主主義とはほど遠いような気がする。


ご苦労にも前の選挙の後、マオイストを持ち上げたアメリカの元大統領カーターは、お節介にも今またネパールに来ているが、彼や平和の使者を自称するノルウエー政府はこうした現実をどう受け止めるのであろうか。
そういえば日本の国連大使を務めたお偉さんも、ネパールの国の実体も知らず、当時マオイストの頭領と会い健闘を称えたが、私にすればいい加減してもらいたいという気持ちが強い。


ポカラのサランコットのホテル建設は、今まで土木と外構工事ばかりで、これから建物の建設に入る。
狭い稜線上での建設であるだけにいろいろな困難がつきまとう。
今年のモンスーンは雨が多く、10月20日まで悪天が続いた。
その後もダサインの祭り、ティハールの祭り、やれ選挙の交通妨害で自動車は止まるなどで休みの日ばかりが続いた。
落ち着いて工事が出来るようになるのは12月からである。

今年は雨が多かった分、ヒマラヤに雪が多く、今は毎日その美しい姿を見せている。



ポカラの飯場生活で、ブログすっかり休んでしまいました。
週に一度とはいかないまでも、2週間に一度は続けたいと思っています。
このブログに接して下さる方々に謝意を表し、今後ともよろしくとお願い申し上げます。
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プロフィール

宮原巍

Author:宮原巍
ネパールに住んで45年。
1934年、長野県青木村出身。
1968年トランス・ヒマラヤン・ツアー社(カトマンズ)、1969年ヒマラヤ観光開発株式会社(東京)を設立。その後、ホテル・エベレスト・ビューとホテル・ヒマラヤ・カトマンズを建設。
長年ネパールの観光事業に携わり、ついにはネパールの国籍を取得。
著書に『ヒマラヤの灯火』(文藝春秋刊)、『還暦のエベレスト』(山と渓谷社刊)がある。

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