2013-07

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11月19日の選挙は本当にあるのか

ここに来てまた雲行きが怪しくなってきた。
以前、会議派のギリジャ首相の時、選挙は期日通りにすると言っていて直前に延期した例がある。
今回もそんな感じがしなくもない。
聞くところによると、今の選挙実施暫定内閣も汚職がひどいという。
政党色なしの清廉潔白な内閣と思っていたがそうでないらしい。
閣僚は、政治家でない各庁省の次官級経験者たちであるが、彼らは汚職のエキスパートでもあって、諸認可事項で、大商人や諸団体からいかに見返りを取るか、そこら辺の手口に長けていてそれを地で行くらしい。
その結果が市場の物価上昇に跳ね返ってくる。
もう誰を信用してよいか判らない。

今考えると国王がいたときの方がよほど統制は取れていた。
王宮と政府のバランスもあり、そう独走は出来なかった。
そのタガが外れた今、それを牽制する機能が失われた。
マスコミに期待しても為政者たちは馬耳東風である。

それなのに、選挙で新しい何かを求めても、国民は若者も含めて、やれ会議派だ、統一共産党だ、マオイスト派だといっていて、その政党指導者たちが政治の場でただ言い争っているだけで何もしなくもまたその政党を選ぶ。
その結果政党指導者たちは、それに胡坐をかき権力を享受して私腹を肥やす。
これが今のネパールの民主主義だ。

話変わって、ギャネンドラ前国王が極西部で、水害にあった住民に物資の支給を含めて慈善活動を少しした。
これが物議をかもし、政党政治家たちはそれを非難している。
国王のこうした活動は遅きに失した感は多分にあるが、それはともかく、マオイストの二番手でこの3月まで首相をしていたバブラム・バッタライは「俺が今首相だったらギャネンドラを監獄に入れてやる」と豪語し、これも違った意味でもっと大きく物議をかもしている。

マオイストの頭領であるプラチャンダは、中国の得体のしれない組織の先鋒を担ぎ、大金をもらってその走狗となっているという。
ラサまで伸びた鉄道を、ヒマラヤ越えでカトマンズを経てルンビニまで引くのだという。
これにはインドは黙っていないだろうから、そう簡単にはいかないだろうが、私は中国にそんなことはしてもらいたくなくいという思いが強い。

マオイストはネパールにとって可か否か、次の選挙でそれは国民に問われることになるのであろう。
しかし、金や権力や暴力がまかり通る選挙では、それが国民の意志と良識を反映するものにはならない。
いずれ行われる選挙でも、そんな状況であれば、それが国と国民にとって必ずしも良い結果をもたらすとは限らない。
民主主義でないものを民主主義と呼ぶほど危険なことはない。
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プロフィール

宮原巍

Author:宮原巍
ネパールに住んで45年。
1934年、長野県青木村出身。
1968年トランス・ヒマラヤン・ツアー社(カトマンズ)、1969年ヒマラヤ観光開発株式会社(東京)を設立。その後、ホテル・エベレスト・ビューとホテル・ヒマラヤ・カトマンズを建設。
長年ネパールの観光事業に携わり、ついにはネパールの国籍を取得。
著書に『ヒマラヤの灯火』(文藝春秋刊)、『還暦のエベレスト』(山と渓谷社刊)がある。

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