2013-02

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ネパールの人は逞しい

今回ポカラで仕事をしていて思ったことは、ネパールの人はタフというかともかく逞しい。
あの生活環境のなかで、ダルバート、タルカリ(ご飯と豆のスープ、野菜ジャガイモのカレー煮)の粗食に堪え(もっとも肉は週に2回、他にかなり油を使う)、働く人は良く働く。今、ホテル建設現場では、石工、土工の人たち40人ほどが働いている。その皆は土の仕事になるといきいきとして来るのに驚いた。それに比べると能書きで生きている人たちはどこかずる賢い。しかし人間社会は徐々にそういう人たちが増え、社会もそれに適応するようになっていくのだろうか。日本だってそうだ。

能書きを言っているだけで済む最たるものはネパールの政治家たちか。言いたいことばかり言い合い利権をあさる。
ポカラの飛行場を中国の借款で中国の業者がすることになったらしい。しばらく前までは、政府はゴーサインを出していなかった。
住民の声。
「選挙も近々行われることになるので、大臣たちはその後のポジションが保障されるわけではないので、今のうちにコミッションをとり、この工事が始めることにした」
例えば、その工事費の総額は2,900億円で、私が想定(試算)する1.5倍ぐらいの金額になっている。そうなると、10億単位の金が動く。結局そのしわ寄せは国民にのしかかることになる。一般国民はますます貧しさから抜け出せない構図である。政治家が国民を欺く。能書きを言っている間はまだいいが、こうなると私などに言わせれば死刑ものである。もっともネパールは死刑廃止国家である。

今のネパールでの最低賃金は、日本円で1万円ほどである。結婚して学齢期前の子供がいる家庭では、どんなことがあっても1万2千円ほどは必要である。ネパールでは今物価高が急激に進む。クッキング・ガスのシリンダー1本が、今の1,600ルピーから一気に600ルピー上がり2,200ルピーになるという。政治家と業者の結託かとも思ってしまう。
それでもネパールの人たちはじっと耐えている。

ともかくネパールでは理不尽なことがかなりまかり通る。経済的に発展はしているが、ヴィジョンも秩序もない発展で、国を壊しながら発展しているように思えて仕方がない。確かに街は活気がある。このエネルギーを上手に活用できればこの国は素晴らしい国になる。

ネパールでは右手の親指と人差し指を立てて手首をくるっと回し、
「ケ ガルネ」(どうしようもないとか、どうすればいいんだというような意味)
というゼスチャーがあるが、最近そのゼスチャーをする人さえすっかり見かけなくなった。
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プロフィール

宮原巍

Author:宮原巍
ネパールに住んで45年。
1934年、長野県青木村出身。
1968年トランス・ヒマラヤン・ツアー社(カトマンズ)、1969年ヒマラヤ観光開発株式会社(東京)を設立。その後、ホテル・エベレスト・ビューとホテル・ヒマラヤ・カトマンズを建設。
長年ネパールの観光事業に携わり、ついにはネパールの国籍を取得。
著書に『ヒマラヤの灯火』(文藝春秋刊)、『還暦のエベレスト』(山と渓谷社刊)がある。

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