2011-12

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何となく閉塞感が

一昨日、日本に舞いもどった。日本の寒さにちぢみ上がった。
カトマンズも朝夕は結構冷えるが、日中は陽が当たっていれば暖かい。
しかし両国で感じることは、何となく心に閉塞感がありもう一つ釈然としないことである。
新聞を見ても冴えない記事ばかりが目につく。
ちょっとテレビのチャンネルを回してみたが、当たり前のことを仰々しく解説している番組とか、低俗なお笑い番組とかばかりで、とても見るのだか聞くに堪えずすぐとスイッチを切った。

 最近シンガポールを訪ねる機会があったが、香港、バンコックしかり、それらの国の若者は、かなり皆英語を流暢に話し、IT機器も使いこなしているように見受けた。
日本に帰って感じた事は、日本の社会は暗いというイメージがまず先だったことであった。
そしてもう一つ、ネパールは一体それでいいのかと疑問符をぶっつけたくなるような気持ちを持ったことであった。

 こちらに来る前日、ネパールのテレビで30分のインタビュー番組に出た。
そのときのテーマは、憲法策定委員会が最近まとめたネパールを民族別に14の州に分ける案についてであった。
私が言うべきことではないのかもとも思ったが、そんなことをしたら国はもうめちゃくちゃになってしまう、それをしたら、これから20年なお混乱は続くし、それを是正していくのにさらに20年、その時は今の若者は60才、70才になってしまう。
その間、国は荒廃し、美しいネパールの自然は損なわれ、国の発展なぞ望むべくもないというようなことを話したような気がする。

 その案たるや、先ずタライ平野を横に細長く2つの州にする。
次に中部山岳地帯をこれまた横に8つぐらいに分け、ヒマラヤ山岳地帯をこれも横に4つ位に分ける。
北のカルナリやシェルパの人たちの州は雪男に相応しいような区分のしかたである。
それやこれや呆れてものも言えない内容である。
選挙対策の党利党略ばかりで国のことなどは誰も考えていない。

 カトマンズはネワールの州だという、その周りを囲むようにタムサリン州(タ―マン族やマーガル族の人たちの州)がある。
ナラヤニ州にしても二つの州の間に横に長い。
一体どうやって行政をさせようというのか。
いくつかの州は税収など期待すべくもない。
まさに地方自治も何もあったものではない。
タライの二州にしても、幅は狭く横に400キロメートルと長い。
こんなことだったら、以前から言っていることだが、新しい憲法がはできない方がよっぽどましである。

政治は政治で、マオイストはネパールで今や一番の金持ち団体である。
この金で次の選挙も勝ちぬくつもりらしい。しばらく前のネパールの代表紙に載ったカートゥーンを紹介します。少しまともだと言われているマオイストのバブラム首相(右)と左がマオイストのプラチャンダ党首です。
バブラム首相は汚職撲滅を叫びながら、何の事はない裏で横領的な詐欺まがいのことをしている。
これが実態だ。トップがトップなら下も下、追従汚職はなくならない。
先の国王追放しての民主化を私は権力闘争だと捉えているが、その考えが実証されているようにも思える。

121228.jpg

 少し長い文章になってしまったが、まあ年の暮れも迫ったので暗い話はこれ位にして、正月休みの間に気持ちを切り替え、来年になったら新しい発想をして明るく物事に立ち向かっていきたいと思う。
皆さんにとっても良い年になりますように。
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プロフィール

宮原巍

Author:宮原巍
ネパールに住んで45年。
1934年、長野県青木村出身。
1968年トランス・ヒマラヤン・ツアー社(カトマンズ)、1969年ヒマラヤ観光開発株式会社(東京)を設立。その後、ホテル・エベレスト・ビューとホテル・ヒマラヤ・カトマンズを建設。
長年ネパールの観光事業に携わり、ついにはネパールの国籍を取得。
著書に『ヒマラヤの灯火』(文藝春秋刊)、『還暦のエベレスト』(山と渓谷社刊)がある。

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