2011-10

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今カトマンズは祭りの真っ最中

ダサインの休みは約一週間続いた。
これが終わって3週間すると、今度は数日続くティハールの休みだ。
休みイコール祭りである。ダサインは日本の正月のような感じでとらえられなくもない。
まあ、お盆と正月が一緒に来たような時期という感じがする。
というわけで、この一か月はあまり仕事にならない。
そうでなくても、政府は政争以外何もしないのであるが、この間は当然のごとくさらに何もしない。

新憲法制定は再再延長にもかかわらず11月末までにはまた出来そうにない。
国民も忘れてしまったかのごとく、最近話題にもならない。
まあ議員たちはその間、食い扶持が保証されているので、すぐに憲法は出来ない方がいいのかも知れない。
斯くいう私も、別な意味で新憲法は出来ない方がいいと思っている。
それは新憲法に盛り込まれそうな内容が、将来ネパールに悔いを残すと考えられるからである。

第一に大統領制をとることへの危惧である。
私は議院内閣制の方が、ネパールにとってより相応しく、また民主的政治形態をとり易いと考えるからである。
次はタライ平野を東から西にかけてベルト状に二つの州にするという。
そしたら、山地はいいとこ取りをされ、場合によっては干上がってしまう。
それに加えて、民族別に分割した州をという案があるらしいが、これでは徒に紛争の種をまくようなものである。

社会主義の理念を徹底的に追求し、しかる上での憲法ならまだ分かるが、高邁な思想もないままに共産党が作る憲法に私は抵抗がある。
今政権にいる政治家たちが何故こんな誰でも分かるような愚を犯すのか。
それは票欲しさに地域に迎合し、今までうまいことを言ってきたからに他ならない。
それに地域の人たち(国民)も、ネパールという国を盛りたてようと考えるよりは、目先の自分の利益に目がくらんでいるからである。

日本人と似ている国民性のネパールにとって、私はつい日本のような立憲君主制がよいのではないかと考えてしまう。
共和制になってしまった現在、今更こんなことを言っても詮ないことかも知れないが、私は年のせいかその考えから抜け出せないでいる。
しかし、英国では1649年の清教徒革命で国王が処刑されるほどの政変があったが、その後独裁政治となり、10年後に王政復古がなされたという歴史がある。
幾多の変遷をへて形づくった民主的な議院内閣制の英国と暴力と一部の人間のインタレストだけで共和制になったネパールとの違い、それに時代の違いなどはあるけれど、政治的混乱は依然として続く。
ネパールでは、もっと多くの人たちに政治的意識を高めてもらいたい、と思う。
それ以外に政治がよくなる見通しは立たない、と思う。
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プロフィール

宮原巍

Author:宮原巍
ネパールに住んで45年。
1934年、長野県青木村出身。
1968年トランス・ヒマラヤン・ツアー社(カトマンズ)、1969年ヒマラヤ観光開発株式会社(東京)を設立。その後、ホテル・エベレスト・ビューとホテル・ヒマラヤ・カトマンズを建設。
長年ネパールの観光事業に携わり、ついにはネパールの国籍を取得。
著書に『ヒマラヤの灯火』(文藝春秋刊)、『還暦のエベレスト』(山と渓谷社刊)がある。

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