2010-11

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カトマンズの活気

旅行で来られた方々が、カトマンズは活気があると言う。
街の中の自動車ラッシュは確かに凄い。
昔、カトマンズ盆地の人口は70万人といわれていた時期があったが、今は250万人と言われている。
ただ私の推定するところでは300万人に近い。
ネパールには貧困問題など存在しないと思わせる光景だ。
しかしこうした光景を見て、何故か私は喜べない。
その理由は、どうも次のことにあるように思う。

- ネパールは秩序たった開発、国の発展がなされていない。

- 国の発展の根底となる基盤整備はむしろ後退している。

- 国民は何事につけ、やりたい放題で早い者勝ち、そのため国民のうちの経済格差は広がるばかり。自然も破壊され放題。

- 国の基幹となる産業は何も育っていない。農業も同じ。

- カトマンズは急激な近代化で汚染都市となってしまった。

このままでよいのだろうか。
世界に二つと無いヒマラヤを持つこの国であればこそ、こうしたことが気になる。

カトマンズは20年位前から変りだし、特にここ数年、それに一層拍車がかかり、その変化は急激である。
昔の良さはとうに失われた。
いまカトマンズの自動車台数は7万台、オートバイは40万台といわれている。
これが朝から晩まで街を埋め尽くしている。
開発され近代化されるということは、人々を多忙にし、金、金の亡者にするということか。
日本だってそうでないとは言えないので、あまり大口は叩けないが、もう少し国土開発の基本的なプランがあって発展してもらいたいと思う。

そのために政治がしっかりしてもらいたい。
国民は、100人中100人が、いまの政治家は駄目だという。
でも考えてみれば、その政治家を送り出しているのは国民である。
政治家が勝手にシャシャリ出てきた訳でもないし、国王が決めたわけでもない。
また次の選挙でも、その政治家たちが選ばれる。ネパールは一応民主国家である。
国民が変わらなければ国は変らない。だが、その国民はあまり変わりそうにない。
ポカラから帰ってカトマンズの街を見て、このことが痛感させられた。
でも、そのポカラもカトマンズのように変りつつある。
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プロフィール

宮原巍

Author:宮原巍
ネパールに住んで45年。
1934年、長野県青木村出身。
1968年トランス・ヒマラヤン・ツアー社(カトマンズ)、1969年ヒマラヤ観光開発株式会社(東京)を設立。その後、ホテル・エベレスト・ビューとホテル・ヒマラヤ・カトマンズを建設。
長年ネパールの観光事業に携わり、ついにはネパールの国籍を取得。
著書に『ヒマラヤの灯火』(文藝春秋刊)、『還暦のエベレスト』(山と渓谷社刊)がある。

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